アニマルマジック
救急車が同時に出ていった。公園の裏には草がはえた広場がある。そこにたくさんの人がいる。
竜二が見えた…。警察の人に取り押さえられている竜二の姿。
「りゅ、竜二!!」私は必死で人の間を通り抜けて竜二の名前を叫び続けた。
「竜二!!竜二!!」私はゆっくり竜二の方に近付く。
竜二にはいろんなところから血が出ている。端っこには新くんたちもいた。
「桃子ちゃん……」名前を呼ぶ声も聞こえたけど後ろを向く時間もなくて。
警察の人に止められたけど私は叫んだ。
「竜二っ!!」竜二に届いたのか竜二の動きが止まった。
そして私のいる方に目を向けた。
今までに見たことのない目だった。怖かった。見たくなかった。どうしてそんなに悲しい目をするの…。
「竜二…」私が名前を呼ぶと「ごめん」それだけを呟いた。
警察の人は竜二を3人がかりで連れていった。