アニマルマジック

「桃子ちゃん?大丈夫?」新くんは心配して背中を擦ってくれる。

周りの人のこそこそ声も聞こえるし、クスクス笑う声も聞こえる。

何を言っているのか分からないけどなんだかすごく嫌だった。それでも涙は止まらなくて。


新くんが私の背中から手を離した。そのすぐにガンと机を蹴る大きな音がした。すぐに新くんが蹴ったのだと分かった。

「何、笑ってんだよ。どんな噂、聞いたか知らねぇけどまじで次、笑ったやつ殴る。

竜二のことあーだこーだ言ってるやつ言ってるやつもまじで俺が殴る。

聞いたこと見たことだけで全部決めんな」

新くんがそう言うとクラスの中がシーンとなった。

新くんがあんなに怒ってるのは初めてで、でも新くんに救われた気がした。

「桃子ちゃん行こう」
新くんは私の背中を押して私達は教室を出た。

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