アニマルマジック
「いらないってば!!」私は竜二を突飛ばしてその反動で立ち上がった。
竜二は一瞬バランスを崩したが体勢を戻す。竜二は少しびっくりした顔をしていた。
少し真剣になってくれたのか右手にもっていたまだ蓋の空けていない桃ジュースを置いて左手にもっていたタバコの火も消してゴミ箱に捨てた。
「いらないから……お願いだから別れてよ。もう疲れた」
本音だった。確かに竜二といた時間で楽しいこともあった。それは初期のこと。
あの事件から竜二はまるで別人に変わってしまったんだ。
パシリされられるわ。
友達と遊んでいても急に現れて何も言わず無言で連れていかれる。
何かの用事かと思えば竜二の家に連れてかれるだけ。何もしない。竜二は寝だすし。
一回、二回のことじゃない。数十回のことだ。