アニマルマジック
ここで帰ればいい。
普通なら。けど帰れない…。
何でだろう。私はいつもこいつの言いなりになってる。無視すればいいのにできない私がいる。
別れの言葉を言っているときにいつもあの顔を思い出してしまう。
私はあの顔がどうしても忘れられない。あの日からずっと魔法にかかってるんだ。
ホント、だめな女。
私は、公園から出ると右を曲がる。1分もある自動販売機の前に着く。
私は右上にある桃ジュースを買う。
「はい」戻ると竜二はタバコを吸っていた。もちろん未成年。こいつに今さらやめてと言ったところでやめるわけがない。
私もベンチに座ると竜二は財布から200円を取り出す。
いつもそう。買いには行かせるものの絶対お金は返してくる。しかも絶対に多目で。
いつもは受けとるけど今日は受け取らない。
「おい、桃子。金」そう言って私の前に差し出してくる。
「いらない」
「は?受けとれよ」強引に私に押し付けてくる。