アニマルマジック

ここで帰ればいい。
普通なら。けど帰れない…。

何でだろう。私はいつもこいつの言いなりになってる。無視すればいいのにできない私がいる。

別れの言葉を言っているときにいつもあの顔を思い出してしまう。

私はあの顔がどうしても忘れられない。あの日からずっと魔法にかかってるんだ。

ホント、だめな女。

私は、公園から出ると右を曲がる。1分もある自動販売機の前に着く。

私は右上にある桃ジュースを買う。

「はい」戻ると竜二はタバコを吸っていた。もちろん未成年。こいつに今さらやめてと言ったところでやめるわけがない。

私もベンチに座ると竜二は財布から200円を取り出す。

いつもそう。買いには行かせるものの絶対お金は返してくる。しかも絶対に多目で。

いつもは受けとるけど今日は受け取らない。

「おい、桃子。金」そう言って私の前に差し出してくる。

「いらない」
「は?受けとれよ」強引に私に押し付けてくる。

< 6 / 108 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop