わかれあげまん




どっちにしても、

コレでほんとのほんとに“好きになってはいけない人”なんだって事、再認識できたし!



よかったんだ!これできっと!





「ふあああああっ!よーし!気合いだっ!」



柚は拳を空に突き出して思いっきり伸びをした。


吸い込まれそうな空に向かって伸びた柚の小さな右の拳と、絆創膏の貼られた左の拳の間を、

綺麗に色づいた紅葉たちが、秋の終わりの冷たい風に翻弄されるように、


ヒラヒラと儚く舞っていた。





< 120 / 383 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop