わかれあげまん



「今更照れんなって。ていうかお前のカラダ罪な程気持ち良すぎ!」


彼は精悍な顔を台無しにする位デレっと目尻を下げて、彼女に頬ずりした。


「うそ!うそ!!これ夢だよね!?」


男の顔を後ろへ押しやり、彼女は悲鳴に近い裏返った声で。


「ンだよ、全力で否定しちゃって。…昨夜のこと覚えてないのか?」



えっ?



と涙目で間近から見つめてくる柚に、彼は悪魔のように不敵に笑んでそれを告げた。



「抱いていいっつったの、柚じゃん」


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