イケメンエリートかつ小悪魔
ドアが開いた音はしてないし…


出て行ったはずもない。


「ねぇ、蓮くん?」


少し怖くなって、運転席の方へと…手を伸ばした。


「…いるよ」


きゃっ。


突然、蓮くんに引き寄せられた。


胸に頭をつけ、その心臓の音を確認する。


…驚いた。


蓮くん…スッゴくドキドキしてる。


真っ暗で視界が阻まれた分…他の五感が研ぎ澄まされた感じがする。


聴覚…触覚…


蓮くんの胸に、そっと指先をあてる。


「…なんで、いつも余裕の蓮くんが…こんなにドキドキしてるの?」
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