海の記憶に残る恋
客席に突っ伏して休んでいると、ふいに後ろから声をかけられた。




「シンジ君、大丈夫?」




まゆだった。




「背中さすってあげようか?」




シンジは振り向いた。




「ありがとう。でも、大丈夫」




シンジは続けて言った。




「ただ、明日は休むかもしれない」




まゆが心配そうにしている。

< 107 / 202 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop