海の記憶に残る恋
「なんかだんだん怖くなってきたな」




シンジが言った。




「うん。そろそろ帰ろうか」




二人は沼地を後にした。




そして、来た道を戻るようにして歩きはじめた。




しばらく歩くと、道の途中に一軒の安い旅館があった。




来るとき、シンジはこんなところに旅館があるんだな、と思っていた。




シンジはあやにストレートに聞いてみた。




「ねえ。今夜はここに泊まっていかない?」
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