ライフ・フロム・ゼロ
「そっか、君たちホント仲いいもんね」
「ナカには感謝しなきゃ」
「うん、本当そうだよね…
あ、ごめん。上司からキャッチ入ったみたい」
「あ、出て下さい!すみません、
声聞けてよかったです!」
「うん、俺も。じゃあまた連絡するね」
電話が切れて、
私はふー、っと長く息を吐いた。
やっぱり、緊張する。こういうのって。
のそのそと立ち上がって浴室に行った。
熱いシャワーを浴び、髪と身体を洗い、
髪にタオルを巻いて部屋に戻る。
髪の水分をとりながらドライヤーをかけ、
ふと壁際のチェストを見た。
そこには小物をいくつか並べている。