西野くんの偽カノジョ


「結衣」



本当は西野くんを無視して出て行くつもりだったのに


もう一度西野くんに呼ばれてあたしはその言葉で動けなくなった。



あたしが固まって俯いていると、あたしの肩に手を置いて



「ちょうど静かだから言っとく。



俺と結衣は付き合ってるから、男女問わなく結衣に何かしたら絶対に許さない。


他の奴にも伝えとけ。」



あたしは顔を上げてつばきちゃんの所を見てみると


泣くのを必死に我慢をしているつばきちゃんの姿があった。


「つばきちゃ「行くぞ!」」



あたしがつばきちゃんを呼ぼうとしたら、



西野くんに遮られてそのまま腕を引かれて教室を出た。


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