キミがいた夏~最後の約束~



私はその言葉を聞いて急に無言になってしまった



皆、そんな私を不思議そうに見ている



親の承諾…


考えてみればそれは…そうだ


私は未成年だもの


個人で借りれる訳がない


そんな当たり前のことを今更ながらに気づいて呆然とする


でもお父さんに言うなんてもっと無理だ



「あの…やっぱり無理かも…うちお父さんが厳しくて…」


「え?そうだっけ?」


小学校の低学年から一緒の綾香が不思議そうに私を見る


昔のお父さんなら無理はないだろう…


でも今は…




「俺が2台契約する…」



え?


その声に振り向くと橘先輩がいつの間にか後ろに立っていた



「俺が親から同意書貰う」


「おい…渚…」


トビーさんの困惑した声



そんなトビーさんを気にする様子もなく、橘先輩は私から封筒を取り上げて



「俺の給料で、俺が携帯電話を買う、それを無理矢理美鈴に預けてる
何か問題ある?」



橘先輩はもしかしてこの間お父さんに会った時に何か感じたのかもしれない









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