キミがいた夏~最後の約束~
ガタンッッッ!!
チリリーン━━━━…‥!!!
聞きなれた鈴の音が聞こえる
「あ~ごめん…お客さん…今日、台風だから…」
「トビーさん!!」
橘先輩と綾香が飛び込んだのはテイクオフのようだった
「トビーさん!頼む助けてくれ!!」
「!?美鈴ちゃん!?」
トビーさんは一瞬固まっていたけれど、一目見て事情を察したらしい
「都!!?!!ちょっと来てくれ!!」
トビーさんがそう叫んだ後、奥の方でガタガタと物音がしてすぐに誰かが顔を出すのを感じた
「何なのよ、うるさいわ…」
「それどこじゃねー!美鈴ちゃんを中に入れる!!着替えを用意しろ!!」
都さんはトビーさんの剣幕に一瞬驚いて、すぐに私に目をやると
「美鈴ちゃん!!やだ!!わかった!!」
バタバタとまた奥に戻って行くのが聞こえた
私は申し訳ない気持ちでいっぱいだった
また迷惑を掛けてしまった
ゴメンナサイ・・・
テイクオフの聞きなれたジャズの音楽が、子守唄のように私の気持ちを落ち着かせていく
私は橘先輩に抱えられながら、トビーさん達の住んでいる奥の部屋に連れて行かれ、フンワリとした布団の上に下ろされた
「とにかく着替えさせなきゃ!!章吾!渚!!服を脱がすから、あんたたちは部屋から出ていって!」
え?
まって、服を脱がすの?
ダメ…
それだけはダメ!!
私は必死で抵抗しようと体をよじるけど上手く動かない