キミがいた夏~最後の約束~




「やだ…もう美鈴ちゃん、大人しくして…」


服を脱がそうとする都さんの願うような声が聞こえる


待って…


「綾香ちゃん、美鈴ちゃんをしっかり押さえて!」



待って、待って



「美鈴…すぐ済むから大人しくしてね」



私はそう綾香にやさしく言われて抵抗するのをやめる…


いや、抵抗する力がなくなったっと言う方が正しいのか


制服のリボンが外されて、ブラウスのボタンが一つ、また一つと外されていく


私は抵抗できなくなった体で虚しく願うばかりだ



ああ…


どうしよう…


見られてしまう…


お願い見ないで…


脱がさないで…








「キャ━━━━━━━━━━━━━!!!」



「━━━━━っっっ!!」



「なんなのよこれは━━━━!!」



「み…美鈴━━━!!!」



その声が聞こえたのか、ドアが勢いよく開けられ
橘先輩とトビーさんの二人が雪崩れ込むように入ってきた



「どうした━━!?」




━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━
━━━━!!!!!!!!




部屋中に沈黙が走る



みんなが見ているのはたった一点



ブラウスのボタンが開けはなたれた私の胸元



白い肌に不釣り合いな黒いあと



目を背けたくなるほどの鮮烈



そこには無数のアザが見え隠れしていた



ああ…


とうとう見られてしまった


橘先輩には見られたくなかった



みんな…どう思っただろう…


こんな醜くておぞましい体を…







━━━━━━!?





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