キミがいた夏~最後の約束~
私はなぜだか恥ずかしくなって目をそむけると
恥ずかしさを隠すようにしゃべり出した
「いつか…わからないけど、私も『お母さん』って存在になっていたいなって…ただそれだけなんだけど…」
言ってて恥ずかしい…
将来の夢が『お母さん』
『お嫁さん』をすっ飛ばして『お母さん』
なんだか益々恥ずかしくなってきて笑いながら
「なーんてね…」
っと言って橘先輩を見ると
橘先輩は暮れていく夕陽を見ていた
その横顔は真っ赤に染まっていて
いつかここで見た…
あの時もとても綺麗で見とれていた
その横顔から目が離せないでいると、橘先輩はゆっくりと口を開いた
「んじゃ…その隣で俺もいたいな…」
私はスローモーションのように橘先輩を瞳に刻み込む
その言葉とその意味を…
一生忘れないように…