キミがいた夏~最後の約束~
本当にそうなればいいな…
そんなことを思っていても今の私には言えない
まだまだ私の中でくすぶっている問題がある
お父さんのこと…
このまま放っておいていい問題じゃない
それに橘先輩をこれ以上巻き込みたくもない
だから私には橘先輩のその言葉に答えることは出来ないんだ
そんな考えを悟られたくなくて、私は明るい話題で話を反らす
「あ、そういえば!希美ちゃんがお店に来たよ」
「え?希美!?」
その雰囲気を感じたのか橘先輩もその話題にすぐに乗ってくれた
「うん、さっきもいたのに気づかなかった?あのこ何だかすごいね…色々と…」
「さっき?うーん?
ああ、あいつはね……って西園寺グループって知ってる?」
「うん、大きな会社をいくつも経営してるところだよね?ってその程度だけど…」
「あいつ、あそこの娘」
「え!?」
それって超お嬢様…
びっくり…
でもあの気品としゃべり方に少し納得している自分もいる
そしてある疑問が沸き起こる
「なんで先輩はそんな子と仲いいの?」