キミがいた夏~最後の約束~
振り向くと三池くんが入ってきていた
三池くんはお店の人と2、3言会話を交わし、こちらに振り向いて私を見つけるとゆったりとした足取りで近づいて来る
そして私の前の席に座ると
「ごめん…配達が遅くなって…」
そんな素っ気ない短い謝罪を口にした
私は何も言わずに首を横に振るだけ
そんな私を見た三池くんは私が何も注文していないことに気づいたのか
「あ…何か頼む?えっと…ここコーヒーうまいよ?」
馴れない感じでそう言った
「でも…苦いのは苦手で…」
「それなら、ミルクが多めのカフェ・ラテにする…?」
「あ、うん…じゃあそれで」
私たちは端から見たらどう見えているだろう…
どう見られていても、今の会話の仕方は恋人ではないな…
お互いの趣向も知らないなんてあり得ない…
三池くんが店員さんを呼んで、何か他の会話を交えながら注文している
「お店の人と知り合いなの?」
お店の人が去った後、私はそんな疑問が沸いて質問する
「ああ…前にここでバイトしてたことあって…」
「そうなんだ…」
そこで会話が途切れて、三池くんを見ると
彼も私を射るようにジッと見ていた