キミがいた夏~最後の約束~
「橘先輩は?着るの?」
「は?俺?着るわけねーだろ」
なんだ…
そうなんだ…残念…
橘先輩の浴衣…見たかったかも
「そういう顔すんな…」
そう言って、橘先輩が私の顔を上に向けると、ゆっくり顔を近づけて触れるだけのキスをする
そして私をギュッと抱きしめて
「あ~……持って帰りてぇ~…」
そんなことを言われて、抱きしめられてるから先輩には見えないだろうけど、私の顔は確実に真っ赤だ
「あの、明日、楽しみにしてるね」
私はそれだけ言うのに精一杯だったけど
橘先輩はそれに満足しなかったのか私から体を離すと
「好きって言ってみ?」
「え?」
「俺のこと好きって言え」
ギュゥ…
「いひゃいよ、先輩」
私の頬を両手で伸ばしながら意地悪を言う橘先輩
ホッペはズキズキ
でも胸はドキドキしっぱなし
そんな…
お互いになんだか離れがたい夜…