キミがいた夏~最後の約束~
次の日
雲ひとつない快晴
まさしく花火大会日和とでもいうような真っ青な空がどこまでも広がっている
私は橘先輩に連れられて早めに、先輩の家まで来ていた
「す…すごい…」
その目の前にそびえ立つ建物は
老舗という風格をたっぷりと蓄えた瓦葺きの屋根
全てガラス張りになったショーウィンドウには、高そうな反物が品良く飾られている
もちろんガラスに指紋ひとつ見当たらない
私はそこから買い物をして出ていく、いかにもお金持ちそうな女性を眺めながら目を白黒させていた
「おい…家の入り口こっち」
橘先輩は、当たり前のように見慣れているせいで店の前を素通りし、早く来るように私に促す
「え…ちょっと待って…もうちょっと…」
私が店先でグズグズしていると、お店の自動ドアが再び開いて誰かが出てきて
その途端、橘先輩が顔をしかめた
「なーぎーさー!」
え?
「ほら~早くこねーから…うるせーのが出てきた…」
「あんた…姉さんに向かって何その態度」
え!!
ええ!!??
私は出てきた人の方を向いて凝視する