キミがいた夏~最後の約束~




「穏やかに…?」



「うん」



「綺麗な景色を見ながら…?」




「うん」





『海で死んだらどんな感じですか?』



橘先輩は私のあんなバカみたいな質問に真剣に答えてくれたんだ




「よかった…です…」


嘘でも救われる…


そのなんでもない話しが




私を少し海の底から浮上させてくれる








「お待たせ~トビー特製オムライスだよー」
暫くして厨房からトビーさんが顔を出す



「お!うまそ!食べようぜ」
少年のような笑顔がまぶしい




橘先輩…あなたがモテる理由が少しわかったような気がします







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