キミがいた夏~最後の約束~
別れ
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私は橘先輩の家に向かって歩いていた
《遅くなったけど今から行くから(^^)》
っとメールすると
《いいよ、親いないから勝手に入ってきていいから》
っと返ってきた
この道を通るのは今日で最後になるかもしれない
そう思うと一歩一歩思い出を噛み締めるように
ゆっくりゆっくり歩いた
まだ泣いたりなんかしない
今から橘先輩に会えるんだ
そのことを思うだけで反対に笑顔が溢れてしまう
最後だから
最後に相応しい思い出を作ろう
そう決めて橘先輩のいる家をめざした