キミがいた夏~最後の約束~



「ん?」


「電気…消して欲しい…」



私が恥ずかしそうにそれだけ言うと
橘先輩は顔をあげて静かに頷く


そして立ち上がると電気のリモコンを掴んで消してくれた


突然暗くなった部屋の中を、ほのかに照らし出す窓から差し込む月明かり


少し馴れてきた目に、橘先輩のシルエットが浮かび上がり
橘先輩は自分の着ているTシャツを脱ぎ捨ててこちらに向き直った



綺麗…


男の人なのにすごく綺麗


私は月明かりに照らされた、その鍛えられた体のラインにドキドキしっぱなしだ



「美鈴…」



暗闇の中で私を呼ぶ声


とても愛おしい



「橘先輩…」



私も呼び返す





< 354 / 378 >

この作品をシェア

pagetop