キミがいた夏~最後の約束~




そのまま今度はテイクオフまでの道を走っていた



もう足など今は微塵も気にしていられない



このどうにも払拭出来ない不安を



あそこに行けばすぐに解消してくれるはずだ



やがてそれは祈りにも似た気持ちになる



『いるはず』から『いてくれ』に思いは変わっていく



そして息を切らしながらテイクオフの扉を勢いよく開けていた



バターンッ━━━…!


チリリーン━━━!!



後にも先にもこの時以外、この店の扉をこんなに勢いよく開けた記憶はない



俺はそれほど焦っていた




「おー?渚?お前どーしたんだ?」




間の抜けたトビーさんの声が聞こえる



俺は呼吸を整えながら聞きたかった一言をやっとの思いで口にする



「美鈴は……!?」






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