空を見上げる皇帝ペンギン。

「私、御手洗い行ってくるね。」

「うん。」


近くの子にそう行って、部屋を出た。

人口密度の高かった部屋は酸素が薄かったらしく、外に出ると頭がぼんやりした。

どっちなんだろう。

2つに別れる通路の右を行くと、出入り口に出てしまった。まぁいっか、なんて聞こえないような声で呟いて、設置されているソファーに座る。

卒業式デーなのか、他の部屋も盛り上がっているみたい。

レジに座ってた店員さんはこちらを少し見て、目を逸らした。

私は暫くそこを動けなかった。

クラスメートが来たらどうしようと考えてお腹が痛くなったり、今から帰るという理由を作ってみたり。



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