ねぇ、そばにいて。
―――――……カチャ
バックルームの中を覗いて見れば、数人のホストがスーツのまま休んでいた。
「こんばんは」
私は笑顔で中に入り込む。
「「「葉月さん!」」」
「「こんばんは〜」」
「誰か飲み物持ってこいよー」
「あ、俺もう出るんで
ここ座ってください!」
「今日は遅かったですね」
「………ふふ」
たくさん喋られてよく分からなかったので、とりあえず笑っておく。
私は男の子が空けてくれた奥のソファーに座った。
「葉月ちん〜
今日も色っぽいね〜」
同時に、私の左隣にも誰かが座る……というより、私に抱きついてきたようだ。
「朔(サク)、…相変わらず胸元がはだけすぎよ?」
私が名前を把握しているうちの1人だ。
明るめの茶色に染まった癖毛がどこか犬のようで愛らしい。
それが彼、朔の印象。
ところが、
そんな印象とはだいぶギャップのある男らしい胸板が、大胆に開放されたシャツから見え隠れしている。