純情☆デビル
「えっと、何となく聞きにくくて……」


「…だからってヒャイヌに聞くなよ」


ヒャイヌが人間界のゲームのやり方を知ってるハズがねぇだろ。


呆れて顔をしかめて、豊平を引き寄せた。


「いいか?このボタンは防御する時に使うヤツで――…」


1つ1つ順番にやり方を説明するオレ。


だが……反応が全く無い。


寝てんのか!?


「オイ豊平、お前ちゃんと聞いてんの!?」


不機嫌を全面に出して、豊平を睨んだ。


……そうしようとしたのに。


「えっ…」


思っていた以上に豊平との距離が近くて、バチッと目が合う。
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