純情☆デビル
私一応悪魔なのに、天使のコスプレする事になるとは思わなかった………


「悪には屈しませ~~~んとか言ってみたりして……」


ちっちゃく半笑いで呟いてみた。


ここ数日夜寝る前浮かんで消えなかった牧之原さんの必死な顔がまた浮かぶ。


「天使だったら怖い人に絡まれたら、誰か助けてくれるのかな?」


すぐ後ろに暖かい気配がした。


「………助けてやってもいいけど?天使でも悪魔でもな」


「…え……!?」


耳元で囁かれた言葉に敏感に反応して、後ろを振り返る。


そこには……優しく微笑む悪魔様がいらっしゃいました。
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