純情☆デビル
とりあえず早耶が戻って来るまでお弁当を食べようと、席に座り直す。


1人になった私の傍に、正信が近寄って来た。


「亜遊、オレもここで食べていいかな?」


人なつっこい笑顔で言われたら、断れるワケが無い。


「いいよ」


私は自分と早耶のお弁当箱を動かして、正信の為にスペースを作った。


「ど?転校初日は」


パンを食べてる正信に聞かれて、正直に答える。


「うん、早耶も正信も皆いい人みたいで安心した!……でも………」


「……雫?」


言葉に詰まった私を見て、正信が呟いた。


大当たりだよ正信!!
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