いつか会えるね
真ちゃんが戻ってくる。

「友達きます~。大学の~。」

ここの椅子は二人掛け。

私と佐藤さんの横の、二人掛けに腰を降ろす。

「景子、真ちゃんだよ。」

紹介してもらって、あいさつ。

『はじめまして』

「かっこいいでしょ?しかも、頭良いんだよ~。トンペイ。」

トンペイとは東北大学の事です。

「トンペイって、自分もでしょ。」

真ちゃんが笑った。

佐藤さんと二人で首を振ってしまった。

「うちらは、看護科だもーん。しかも短大時代だもん!」

「俺も、ただの文学部よ?」

「いやぁ。全然違うよねぇ?景子ぉ?」

うんうん、うなづいた。


そんな時、入口が、ガラガラ音をたてて、開いた。

真ちゃんが振り向いて、手を上げた。

「うぃーっす。」

「おぅ!」

明らかに、若い格好にキャップが、さらに、若く見えた。




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