いつか会えるね
「お腹いっぱぁーい」
アンナが、隣りで甘い声を出した。

「けっこうお腹にたまるよね~」

涼子が答える。

この二人はガリガリ。

「ビールがたまっちゃうのよね」

「私も~。次は、何にする?」

「んー、いちごミルクかなぁ」

「あぁ。おいしそぉ。私もそれにするぅ」

アンナと涼子の会話を、白けた目で見てたら、美穂が私をつっついた。

「なんだ。あれ」

「いやぁ。あの痩せた子、特有の会話はいいねぇ」

「ケーコ思ってないでしょ?」

もちろんだ。

答えるかわりに、店員を呼び止めた。

「生二つお願いします」


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