大切なものは失ってから気付く
小さな約束
体育祭などほとんどの行事が終わり、進級をむかえる時期、
私は君といた。
「もうすぐ春だね、ユウさん。
私、もう少しで二年生になるよ。」
「進級祝いに出掛けようか。」
何気ない会話をする私たち。
いつもとは少し違うユウさんに、私は気付かなかった。
「本当に!?
それなら私、桜を見に行きたいなぁ。」
二人で桜の木の下で手を繋いでいる姿を想像した。
少し照れくさくて、つい下を向いてしまう。
「桜?
そんなのそこらへんにあるよ。」
ディズニーランドとかじゃなくていいの?
と言うユウさん。
違うよ、ユウさん。
私はただ…
「シダレザクラ、見たいの。
そんで、二人でゆっくりしたい。」
大学に通いながら、いつも私に会いに来てくれるユウさん。
きっと疲れてるからさ。
私は正直、ユウさんと一緒ならどこでもいいの。
なんて言ったら怒るかもね(笑)
「分かった。
探しておくよ。」
そう言って、二人で小さな約束。
約束絶対守ってね、ユウさん。
しばらくして、私が去った後に呟くユウさん。
「これで終わりにしよう。」
この時、君はもう別れが近付いていることに気が付いていたんだね。
私は君といた。
「もうすぐ春だね、ユウさん。
私、もう少しで二年生になるよ。」
「進級祝いに出掛けようか。」
何気ない会話をする私たち。
いつもとは少し違うユウさんに、私は気付かなかった。
「本当に!?
それなら私、桜を見に行きたいなぁ。」
二人で桜の木の下で手を繋いでいる姿を想像した。
少し照れくさくて、つい下を向いてしまう。
「桜?
そんなのそこらへんにあるよ。」
ディズニーランドとかじゃなくていいの?
と言うユウさん。
違うよ、ユウさん。
私はただ…
「シダレザクラ、見たいの。
そんで、二人でゆっくりしたい。」
大学に通いながら、いつも私に会いに来てくれるユウさん。
きっと疲れてるからさ。
私は正直、ユウさんと一緒ならどこでもいいの。
なんて言ったら怒るかもね(笑)
「分かった。
探しておくよ。」
そう言って、二人で小さな約束。
約束絶対守ってね、ユウさん。
しばらくして、私が去った後に呟くユウさん。
「これで終わりにしよう。」
この時、君はもう別れが近付いていることに気が付いていたんだね。