魔界動乱期
この後ロイドは二日間の眠りに入った。
そして目覚めた後に、フレア、カイルも共につき、サンタストを出る。

「ロイドさん!」

「レン。短い間だったがありがとう。ギガを倒した後、兄さんと一緒に礼をしにくるよ」

「ほ、ほんと……?ねえ、あたしもゾーマの力使えるし、ついていっちゃおっかな」

この村に三十魔ほどゾーマが暮らしているが、その力を使えるのは三魔。
そんな妹の姿を見て、カイルは微笑ましく近付いた。

「レン、あまりロイド様を困らせるな」

「う、うん……」

そしてカイルはレンにそっと耳打ちする。

「ロイド様は国作りが第一の方だからな。しばらくそちらに集中せねばなるまい。だからレン、時間が経っても多分あの方は独り身だぞ。妹が‘姫’になったら、兄として鼻が高い」

「な、何言ってんの!!」

「ははは、だからレン、我が儘言わずにこの村でしばらくおとなしくしているんだぞ。さあ、行きましょうロイド様、フレア」

そして三魔はザガンへ急いだ。
ザガン、第三師団の領地では―

「リュウ様!ロイド様がお戻りになられました!」

「そうか!やはり数日前のあの夢は……」

そしてロイドは戻るとすぐに指示を出す。

「カイルはここで第三師団を見ていてくれ。リュウ、フレアは私についてこい!」

「ロ、ロイド様、これからどこへ……?」

訊ねるリュウにロイドは一言、力強く答える。

「王都だ!」
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