魔界動乱期
王都に入った三魔は、リュウとフレアを城外で待機させる。
ギガとの戦闘が万が一城外で繰り広げられた場合、ギガ派の国軍を止めるためだ。
そしてロイドは王の間の前に立った。

「ギガ……ふふ、さすがだな」

扉の外から、ギガの攻撃的な魔力が伝わってくる。
ロイドはノックせずに扉を開けた。

「ロイドよ。お前がそんな事をする男だとは思わなかったぞ」

「それは、ノックせずに入った事ですかな?」

「……とぼけるな!!」

雄叫びとともに、ギガから発せられた雷がロイドに向けられる。
瞬間的にロイドは水のシールドを張る。

「水で雷が防げるか!水は電気を通す。感電しろロイド!」


…………………

少し前、ロイドとカイルは雷対策について会話をしていた。

「カイル、雷に適した防御はなんだと思う?」

「ロイド様の属性ならば、完全に‘水’でしょう」

「やはりそう思うか。カイルも魔法の無限の可能性をわかっているな」

…………………

ギガの雷は、水を通り抜けてロイドに突き刺さった。

「他愛もない……。しかしおかしいな。なぜ水が放電していないのだ?」

「それが純水だからだ、ギガよ」

「ロイド!?」

ロイドが不適に笑う。
確かに雷光はロイドを貫いた。
しかしそれは電流の伴わない、ただの光だったのである。

「水が電気を通すのは、水に含まれている不純物が電気を通すのだ。水自体は電気を通さない‘不導体’」
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