ブラッディマリー
 


「……さて、ね。100を越えてからはもう面倒で数えてない。家督の座については、さっき万里亜ちゃんが言っただろ。俺は死んだことになってる」


「……不死身ってことか?」



 和のその質問に、俊輔はその表情からすっと笑みを消した。



「死ぬよ。いつかはな。俺達は人間より丈夫で、寿命が長いだけだ」



 そこに冷たい無常を感じて、和と万里亜は無意識に身体を強張らせる。



 永く生き延びた者特有の哀しみがあるのだとしたら、俊輔の軽く飄々とした佇まいは、それに裏付けられたものなのだろうか。



 それを感じてごくり……と息を飲み、万里亜は首を傾げた。



「白城の……白城の直系は、どうして亡くなったんですか?」


「……色っぽい関係になれなかった、って言ったろ?」


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