ブラッディマリー
 


「相変わらず、真っ白なのね。その頭。似合ってるけど」


「……目立って仕方ないから、嫌なんだけどな」


「ふふ……」



 どこか焦点の合わない尚美の瞳は、それでも和をとらえて放さなかった。



「あなた、年上が好きなのかと思ってた。何なの、あのメスガキは」


「……万里亜はメスでもガキでもない。そんな言い方はやめろ」



「親子揃って、若い女がいいだなんて」



 尚美のその言葉に、和は深く溜め息をつく。



「……親父のクセの悪さには同情するけど、判ってて結婚したんだろ。俺に当たるな」


「あら。3年近くもあたしを抱いてたくせに、今更関係ないって顔するわけ?」



 和はぴくり、と自分の頬が引き攣るのを感じた。

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