ブラッディマリー
 


 親とか、家の都合でこうなるしかなかった俺達に、違う選択肢がひょっとしたらあったのかも知れない、って。


 もう一度万里亜に逢えたら、今度こそ助けたいって思ってるだけだ。


 そうしたら、今度こそ『殺して』なんて言わせない。



 なあ万里亜、死ねば全部終わる──なんて、恐ろしく前向きな発想だと思わないか?



 汚れた俺達には、苦しみにのたうち回ってもまだ薄汚く生にしがみ付く方が、ずっとお似合いだ。


 出会えるのが次の生だとしても構わないから、その時はお前も覚悟を決めてくれ。


 もし俺の望みが叶うなら、今度こそ逃がしやしない。



 そうしたら、言えなかった言葉を飽きる程聴かせてやるから。





 血に濡れた美しい万里亜、俺はただ君に逢いたい。










  -fin-


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