HONEY★HONEY☆LOVER
その声から普通じゃないことなんて、容易にわかった。
「おい」
「れ…ん……」
どうしたんだよ…?
「おば…おば…ちゃんが……」
縋りつくように俺の服を掴むあいつを支える。
「おばあちゃんがなんだ」
俺も床に座り込んだ。
「たおれた……って…っ…」
「たおれた………?」
「前から…体弱かっ……たから」
肩を震わせ目から雫を落とし俺を見てくる。
まるで昨日の笑顔なんて
「あた…あたしの…せいだっ…」
嘘のようで。
「あたしが一人で頑張んなかったから……っ」
「落ち着いて言え」
「あた…っ…あたし…っ……」
「落ち着け」
そして俺はあいつを
抱き締めていた。