ご主人と使用人
「今日からお世話になります。藤谷糸緒です、よろしくお願いします」
目の前には、他の使用人の人たちがたくさんいて、その中にはジャンの姿もあった。
ジャンの横にいるのが"松さん"かな?
同じようにねじり鉢巻を頭に巻いている。
「今日と明日は、糸緒さんにはゆっくりしてもらうことにして、
明後日からお仕事をはじめてもらいましょうね」
スミレさん以外のメイドの人たちは、みんな年が近そうな人ばかりだ。
紹介が終わると、一人のメイドさんが話しかけてきた。
「私、中根凛々っていうの。部屋も隣だし、仲良くしてね」
にっこり笑った彼女はとても可愛くて、メイド服がとても似合っていた。
小柄で華奢で、男の子がほっとかない感じ?
でも、
「……胸、すごいね」
「え?あぁ……」
「あとで触らせてね」
ちょっと変な子だー。