秘密の関係。
―………
「うぅ…鼻血が止まんないよお…」
さすがに、あのおでこタッチはやばかった。
ちっちゃい頃によくやったけど………
私はよく充を世話していた。よくっていうか、ほぼ。
父は私達が小さい頃に死んじゃって、母は私達をおいて、アメリカに彼氏探しの旅行。
で、結局、充の母代わりは私しかいないわけで。
お金は銀行から取り出せたし、なに不自由ない生活だったけど、
やっぱり充は…私がいないと何も出来ない子になっちゃって。
まあ私達も高二と高一の兄弟なんだもん。
いろいろ思春期とかあるし、姉ばなれの時期かな…って、最近不安になる。
私も彼氏欲しいしね…
こんなに弟に尽くしてたら、彼氏どころか青春さえ終わっちゃう気がする。