十五の詩
熱や痛みが和らぐと気分が良くなり、魔力を制御出来るだけの精神力も安定してくるからだ。
(私はどれくらい生きられるんだろう──)
こんなふうに体調が不安定になると魔力の強さに身体がついて行ってないのを感じる。
年齢のわりに身体が小さいのもそうだ。魔力が成長の妨げになっているとも言われた。
ユニスはリオピアの国の生まれだが、リオピアの人間は他国の人間と比較すると短命である。その理由に魔力の高さがある。魔力の高い人間は総じてあまり長くは生きられないのだ。
(──…?)
寮から出てしばらく歩き始めたところで、ふっと何かが感覚に触れてきた。
(これは──指輪の…)
近くにあるのだろうか。
感覚を辿ろうとしたが、頼りなく触れてきたそれは風のようにまたわからなくなり、集中しようとするとこめかみに痛みが走った。
だめだ。辿れない。
(気分が良くなれば辿れるだろうか)
かすかな希望を見出だしてユニスは街に出た。
*