イケメン御曹司の秘密の誘惑
うるうると涙の滲んだ瞳で彼女は真っ直ぐに俺を見て訊いてきた。
……月野比奈子が…高嶺の花だと、噂される理由がよく分かった気がした。
……この女は…魔性の艶めきを持っている。
対象外……。
そうか?
女として見られない……。
いや。すぐにでも触れてみたい。
「…月野さ…」
俺は彼女の滴り落ちる涙を拭おうと、そっと手を伸ばした。
―――しかし。
すぐにその手を引いた。
「副社長…?」
九条冴子。
俺が今、手にするべき女。