イケメン御曹司の秘密の誘惑

「…平気じゃないのは俺だけか。
君は俺に会えなくなっても、明日には違う男に抱かれるんだ。
そんなつもりならもう会わない」

俺は身体を半身起こして彼女を見下ろしながら言った。

おかしい。
…俺は苛立ちから完全に混乱していた。
比奈子とずっと一緒にいられる事なんて、どんなに望まれてもないのに。

それを言わせても、何も残らないのに。

「…じ…潤…」

彼女の手が俺に伸びてきた。

その手をパシッと振り払い、俺は素早くベッドから降りると、服を身に付けた。

呆然とベッドの上から俺を見ている彼女を振り返る。


「じゃ…時間がないから、行くわ」

「…あ……」

何かを言いかけた彼女を一人残し、ホテルの部屋を足早に出た。





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