イケメン御曹司の秘密の誘惑

……お決まりの文句で礼を述べる。
自分でも気味が悪いと思う程の微笑みを湛えながら。


『俺は別に冴子を愛してはいない。
自分の研究を取り戻す為に、
会社を統合して、九条を傘下に据える為に、
偽りの愛で冴子をこの手に入れようとしているんだ』


……今、そう言ったらどうなるだろう…だなんてバカな事を考えながら挨拶を終える。

拍手に包まれ軽く頭を下げて席につく瞬間、

俺の視線と絡み合った一人の女の視線……。



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