イケメン御曹司の秘密の誘惑

静かに不気味な沈黙に息苦しくなる。

目の前にいる女は、箱入りの馬鹿な夢見るお嬢様ではない。

欲しいものを、全力でなりふり構わず手にしようとする、ただの…

………愛に飢えた女だわ。


「彼は…開発データを何よりも大切に思ってる。
潤の…この数年に渡る全てなの。

あなたが…私に望む事は……何?」

冴子はククッと愉しそうに笑うと、キラリと私を見た。

「…なかなか、健気じゃない。
彼の大切なものを守るためなら、私の望みは何でも聞くつもりだという風に聞こえるわ」




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