美しいあの人
松井さんからも芙美子さんからも、
結婚については非常に申し訳ないと言われたが、
それでも祐治を週の半分はあたしの家に来るようにしてくれるというし、
それならそれで構わなかった。

戸籍とか、そういうことは関係なく、
あたしと祐治の関係が変わらなければ構わないと、
本心からそう思っていたのだ。

あたし自身もさすがに毎日ファミレスで原稿を書くのは少し辛くなっていたし、
自宅で仕事が出来るようになるのはありがたかった。
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