カクテル~Parfait Amour~
「転職したらいいよ。仕事は何も今君のいる会社だけじゃないんだから。」
「そんな、簡単に言わないでください。やっとみつけた仕事なんですから。」
うつむいてしまった。

「好きなことは、何?」
「お料理にお掃除にお洗濯、それから、小さい子と遊ぶこと。」
「なら、決まりだ。
君の次の仕事は、ぼくの天使。勝手に天国に帰ってしまってはいけないよ。」

その日からずっと、彼女はぼくのとなりにいる。

間違いない。
彼女は、ぼくのために堕ちてきてくれた天使なのだ。
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