キスの後は・・・
「いや、勢いで来ちゃったからさ。迷惑だったかな?」


「迷惑だったら呼ばないよ」


と南はソファーに座って、「ほら、飲もう」


武は促されるまま、南の横に座った。


―――飲み始めるとそんな緊張はどこかへ消えてしまって、30分後には二人は恋愛話で盛り上がっていた。


「今まで何人かとつきあったことあるけど、長続きしないんだよね。あたし、恋愛に向いてないのかも」


「そんな風に見えないけど」


武はそう言って、「それって、自分から振ったんでしょ?」


「どうしてわかるの?」


「なんとなく」


「あたし、告白されたらとりあえずつきあってみるんだ」


「そうなの?」


「だって断る理由ないでしょ?まあ、彼氏がいるときは断るけどね」



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