俺様天使とのキスまであと指輪一個分。



「きれい……」



蒼は優しく笑みをこぼすと、ゆっくりと目を閉じて、静かに地上へと落ちていった。



「蒼!!」


それを見たフレンが慌てて蒼を抱きかかえた。



塔の中に逃げ込んでいた他の人たちが、ぞろぞろと屋上へ這い出した。


夢のような世界になった新しいアレオン国に、歓喜の声が沸き起こった。



「なんて優しい…優しすぎる風なんだろう」


「自然が…許してくれんだ…我々を…」


気を失っていた蒼が、フレンの胸元で目を覚ました。


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