俺様天使とのキスまであと指輪一個分。
洪水に飲み込まれたと思っていた花たちは海の奥底で生きていた。

奥底まで蒼の光が届くと、花は少しずつ本来の力を取り戻した。




不気味に広がる黒い雲たちは花粉に取り込まれるように消えた。



黒い海も徐々に干上がり、地が顔を見せ始めた。








「これは……」








水のなくなった砂漠には、辺り一面、シランの花が咲き誇っていた。







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