俺様天使とのキスまであと指輪一個分。
1,2

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「みんな夏休みを満喫してるんだねえ」


「そりゃそうだよお。なんたって夏休みだよ?」


「それに比べて……」


ダークな空気がソフトボール部を一気に包み込む。


「はーい、じゃあ次はアキレス腱のばしまーす」


そんなことお構いなしに、蒼は淡々とストレッチの声を張り上げる。


一人壁を作る蒼の様子に、周りの部員たちは顔を見合わせた。


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